コロナで有名になってしまったダイヤモンドプリンセスのその後
まだコロナの検査や対策が進んでいなかった2020年2月に、感染者が大量発生してしまったダイヤモンドプリンセス。
コロナ政策が世界的に整ってきた2024年現在、船内のコロナ対応状況はどう変化したのでしょうか?
豪華客船クルーとして2024年1月に乗船した私が、実際に船内医療機関を利用したり、隔離を経験したりしたので、ダイヤモンドプリンセス船内の環境をお伝えします。
客船クルーが発熱したらどうなる?
豪華客船クルーになって、体温測定は毎朝の日課です。
クルーは「発熱」「便秘「嘔吐」の症状があった場合、速やかに「911」に電話をして、船内病院メディカルセンターでのコロナ陽性検査まで勤務停止になります。
「発熱」について日本では37.5度以上ですが、英国船籍でアメリカの会社であるダイヤモンドプリンセスでは、38度からが「発熱」とされます。
私は乗船3日目に咳が出てPCR検査を念のため受け、陰性でした。
3日目夜に38度以下の微熱、4日目以降しばらく続きました。
微熱でもだるさ・つらさがあれば、お仕事を休んでも良いとのことで、4日目は早退しました。
体温計は必需品なので、乗船前に購入しておきましょう!
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客船クルーがコロナ陽性だったらどうなる?
客船クルーが寝泊まりする階(デッキ)は3、4階と7、8階にあります。
私のお部屋(クルーキャビン)は3階でした。
私のキャビンのある一帯の10室ほどはほとんどが空室で名札が無く、それぞれの扉の前に小さなテーブルが置かれ、時々食事のようなものが載っていました。
「オヤ?」と思いましたが、やはり、隔離部屋エリアでした!(なぜ?笑)
空き部屋は隔離部屋として使われていて、小さなテーブルはルームサービス用です。
私が乗船していた2週間の間に、コロナもしくは他の病気で隔離されている船員が複数名いました。
隔離中のサポートは?
私はコロナ陰性でしたが感染性胃腸炎・盲腸の疑いがあったため、隔離されました。
当時ルームメイトが休暇中だったため、隔離部屋ではなく自室での隔離となりました。
荷物の移動がないので便利でしたが、病室と違って窓がないので閉塞感で気分が落ち込みました。
一番の楽しみは食事!
ゲストと同じメニューのルームサービスを頼めます。
いつものクルー用レストランの食事より豪華なので、頼みすぎてしまいました。
しかし、メニューはハンバーガー・ステーキ・サンドイッチなどで、消化に良いような病院食はありませんでした。
嘔吐時は食べられず、胃酸でまた吐いてしまったので、病院食をせめて一種類は用意して欲しいと思いました。
日本人看護師さんに、こんにゃくゼリーをいただいてとても助かりました。
次回の乗船時には持参しようと思いました!
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治療のため下船して病院へ行く場合
症状の回復が見られなかったり、大きな病気の可能性があるときは、港で下船し病院で治療を受けます。
寄港日までに病状が悪化する場合は、緊急脱出用ボートや救命ボートでクルーズ船を離れ、近くの港へ向かいます。
治療が長くかかる場合、クルーズ船の契約(コントラクト)を中止することになり、「下船」対応になります。
治療完了が認められたら、再契約への手続きに進みます。
休養中の給料・医療費
ダイヤモンドプリンセスに雇われている場合、お休みしてもお給料は支払われます。
診察代、お薬代、港での病院代も会社が手配し、全額負担してくれます。
ダイヤモンドプリンセスには日本人のお医者さんがいる!
ダイヤモンドプリンセスはアメリカの会社が運営する豪華客船ですが、冬季を除いて日本周辺を航海し、客層も日本人ゲストをターゲットにしているため、日本人のお医者さんと、日本人看護師が常駐しています。
シフト交代なので自分が行った時に日本人のお医者さんが担当するとは限りません。
私の場合、初めドイツ人の先生が見てくれましたが、症状が続いたため日本人先生の予約を取って改めて診察を行いました。
写真はコロナ検査キットと、咳を止めるためのトローチです。
外国産のいちご味でした。
メディカルセンターは船員とゲスト両方に対応しているので、とても忙しそうです
ダイヤモンドプリンセスのメディカルセンター
メディカルセンターは基本予約制で、部屋や各地にある固定電話から「4430」もしくは「911」に連絡して予約を取ってから行きます。
緊急時は予約なしで入ることができます。
予約は時間制で、私と同じように喉がよくない人、薬をもらいにきた人、咳が止まらない人などが待合用のソファで待っていました。
診察時間が複雑で、1日あたり6時間以内、とても短いです。
特に私は5時半出勤の5時起きだったので、9時まで待たなくてはいけませんでした。
「SEA DAYS」はクルーズ船が一日中海の上にいる日、「PORT DAYS」はクルーズ船で港を訪れる日、「EMBARKATION DAYS」はゲストが下船し、次のクルーズに参加するゲストが乗船する日を指します。
これは客船クルーの入り口側に掲示されている時間なので、ゲストは時間をずらしたり、もっと長かったりするのかもしれません。
まとめ
コロナ第一波以前に感染者が多く出てしまい、隔離政策を行ったことや、死者が出たことでニュースになったダイヤモンドプリンセスの現在のコロナ対応について解説しました。
- 現在も、今のコロナ対策に乗っ取って、PCR検査、隔離対応が行われています。
- 隔離中はルームサービスが頼めます。
- クルーズ船にはメディカルセンターと呼ばれる船内病院がありますが、陸地の病院よりは小さく、薬の数に限界があります。
- どんな病気でも症状が改善しない場合、下船することになります。
- 休養中にも給料が支払われ、病気の治療にかかる費用は全てクルーズ会社が支払ってくれます。
- 船内病院には日本人のお医者さんと看護師がいます。
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