豪華客船クルー体調不良で帰国する vol.2 シンガポールでCTスキャン

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タイの病院へ

状態が急変しなかったので、タイの病院でCTスキャンを受けることになりました。スキャンのために、12時間の絶食です。ちなみに、朝からあまり水分も取ってはいけません。と言っても水はちょっとずつ飲みました。

8時にターミナルのインフォメーションにて、病院までの送迎車へ案内してくれるエージェントと落ち合う。

いつも朝の下船の時はお客様が長蛇の列を作っているから、「絶対遅れちゃダメだよ」って言われたから早めにキャビンを出たところ、意外とすぐターミナルに着いてしまいました。

1月16日、朝7時20分にタイのパタヤ付近に到着。ターミナルには、たくさんのお土産物屋さんとセブンイレブンがありました。絶食&文無しですが、時間があるのでブラブラ楽しみました。

なんと言っても、同じ港にNorwegian Jewel(ノルウェージャンジュエル)が停まってて、興奮!!

そんなこんなで8時。もちろんタイですから、集合時間ピッタリに集まるわけはなく笑

もっと元気そうな人ともっと具合の悪そうな人と一緒に、病院へ向かいました。

病院はとっても大きくて綺麗な、総合病院とか大学病院みたいな感じでした。これは安心・・・と思いましたが、エージェントやサポーター無しだったので、うまくいかなかったのかもしれません。

CTスキャンを受けたかったのにエコーと胃カメラをする

ダイヤモンドプリンセスの船内病院から、タイの病院へのお手紙を預かっていました。それをオレンジ色の封筒に入れて総合受付の方に手渡したのですが、胃腸科(Gastrointestinal)には、中のお手紙の情報が伝わらなかったようです。

総合受付から、胃腸科の受付に行きました。そこでもう一度お手紙を提出するべきでした。

簡単に問診を受け、お問い合わせ窓口のようなところへ案内されました。

そこで、支払いはどうするのか?と聞かれました。もちろん船の会社持ちですから、そう答えました。ですが、タイの人と私と伝わらない英語での押し問答。最終的に、お手紙の中に支払い方法について明記してありました。そこで、お手紙の内容が伝わっていないことが判明しました。

CTスキャンの衣装に着替え、「全てをロッカーに入れてください」と言われたので入れました。ところが、事務員の人以外誰もいない小さなすごく寒い部屋で、ここから3時間以上待たされたのです!スマホを出しておくべきでした。

不安とイライラが募った時、車椅子が用意され(?)検査へ向かいました。ところが、CTスキャンをすることはなく、エコーと胃カメラをして終わってしまいました。

「これ、違うよな?」と思いながら、体調とメンタルが最悪になっていたので、質問する余裕がありませんでした。

また、クルーズ客船が出航する時間までに戻らないといけなかったため、話し合いをしたり、追加でCTスキャンを受けたりする時間がなかったという点もあります。

胃カメラの鎮静剤で気絶してしまい、気がついた時はギリギリアウトの時間でした。ここはタイですから、遅刻が当たり前なのですが、船は待ってくれません!

胃カメラのショックで体が限界を迎え、病院でぶっ倒れる

なんとか間に合ってほっとしていました。(でも、ヒヤヒヤするのは嫌なのです)

怒りを通り越して絶望と焦りで豪華客船に乗り込んだ私は、船内病院へ向かいました。

途中で職場のボスとばったり会ってしまい、胃カメラの後遺症なのか立っているのも辛い状態で、状況説明をしなければなりませんでした。(不運)

なんだかHPが0になった感じでした。

船内病院の待合室で、ぐったりして横になりました。

下痢再来

1月17日。入院より3日目です。

朝、6時にもう一度下痢をしました。ほとんど食べてないのに消化できなかったら、体力なくなりますよね・・・。

船内病院でまた採血をし、今日もキャビンで隔離されることになりました。

様子を見て仕事に復帰もしくは2日後、シンガポールの病院で再検査を打診されました。

シンガポールか日本に帰国か選べたのですが、シンガポールでの療養なら会社負担、日本は自己負担だったのと、できるだけクルーズのお仕事に早く復帰したかったので、シンガポールを選びました。

体力とメンタルが弱っている時の、こういう選択とか、判断がものすごくストレスでした。頭を使うのってエネルギーがいるんです。

結果論ですが、私は帰国しました。勝手に全てを手配され、こうした方がいいと説明されたので、選択肢は元々なかったのです。なので、悩むことはなく、委ねてオッケーです。

さようなら私の夢の豪華客船

ダイヤモンドプリンセス、シンガポール寄港、2週間の間メンテナンス(ドライドック)のため、下船してシンガポール病院で検査・入院することに。

荷物をパッキングしたり、下船の手続きで船内を行ったり来たりしたり、電話で呼ばれたり、水道水の支払いを要求されたり、お金をボスに借りたり、本当にしんどかったですが歯を食いしばって頑張りました。

この時、関ジャニ∞のズッコケ男道を流して、「気張ってこーぜ、イェイイェイイェイ」と、励まされました笑

どうしても働きたかった豪華クルーズ客船を、2週間で離れることが辛くて、自分にがっかりしたというか、失格のレッテルを貼られた、ふさわしくないのかなという思いで、メンタルが瀕死状態でした。

シンガポール入国の際もトラブル続きでてんやわんや。パスポートが間違っていたり、社員のIDカードを回収されたら、今度は必要になったり、とうとう私はキレて、フラフラだったのでその場でうずくまっていました。

船乗むむ
船乗むむ

全く・・・。ブワッと涙が出たのを覚えています。

シンガポール病院へ

シンガポールの病院はとても良かったです!

元々お客様から、「シンガポールの医療レベルはアメリカよりも高い」的なことをお伺いしていたので、安心感がありました。

親切で綺麗好きな送迎バスの運転手が、ずっとサポーターとしてついてくれていたことも大きかったです!とてもスムーズでした。

中華風の病院で、船のフィギュアがたくさん飾られていたので、一般的な病院ではなく、船会社専属なのかもしれません。

また採血をしました(5回目)。ただし、今度は手の甲ではなく腕の関節のところで、先生がうますぎて、痛みはありませんでした!嬉

「シンガポールでCTスキャンを受けても、日本に帰国してもう一度受けることになるだろうし、CTの結果が悪かった場合、体や食事に馴染みのある日本で治療した方がいい」という先生の親切な説得により、日本帰国を決めた私でしたが、のちに自分に選択権はなかったことを知ります。

クルーズ会社側としては、とにかく一刻も早くCTスキャンをさせたかったようです。

CTスキャンを受ける

CTスキャンの会場は、同じ系列の病院の別の支店でした。デパートの中にありました!

またも絶食している私には、魅力的なものがたくさん・・・。

今回はタイの病院で学んでいるので、スマホは手放さず、Wi-Fiを繋いで、推し活で気分を上げて行きました。

CTスキャンは面白かったです!部屋が寒くて、また冷たい液体を投入されたので、体が凍っているんじゃないのか?と思いましたが・・・。

無事に検査を終えました。

日本の病院でも見てもらえるように、英語がわからなくても症状がわかる映像記録としてCDに焼いてくれました。

もちろん英語での診断書も書いてくれました。これは、クルーズ会社に送るのにとても便利です。日本で作ろうとすると断られたり、英語代がかかったり、ハードルが高いので。

この時のCTスキャンの結果では、異常無しでした。

船乗むむ
船乗むむ

単なる胃腸炎で10日くらいで治ります、だって。良かった。

シンガポールのホテルで一泊

色々と選択権がないのが分かったので、気が楽でした。

異常はありませんでしたが、私がその情報をどこかに送らなければならなかったのか、日本帰国の手配が着々と進みました。

シンガポールの素敵なホテルに連れて行かれて、ここで一泊することになりました。

フライト情報がなかったのでいつまでホテルにいるのかわからないまま、素敵なホテル生活と、久しぶりの食事を楽しみました。ビュッフェは香辛料を使ってそうなものが多くて、あまり食べられるものがありませんでしたが笑

翌朝、フライト情報が来ました。フライトは、22:30です。朝のフライトじゃなくて良かった。私の体調を考慮して、夜の便に変更してくれたようです。

19時までホテルにいることになったのに、これからクルーズ船に乗る人たちと間違われてフロントから11時にチェックアウトだと電話がありました。危うく別の送迎バスに乗るところでした。

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