「この書類で本当に合ってるのかな?」「荷物、足りてるかな…」
初めてクルーズ船に乗るときは、準備にも不安がつきもの。私も初めての時は手探りで、ネットの情報だけじゃわからないこともたくさんありました。
この記事では、実際に私がクルーとしてクルーズに乗るときに持っていった物・準備した書類を、写真つきでリアルに紹介しています。
他の記事で紹介した持ち物リストも、このページでまとめてチェックできるので、「これからクルーズで働く予定」「持ち物に自信がない」という方はぜひ参考にしてください!
絶対に忘れちゃダメ!クルーズ乗船に必須の持ち物
- パスポート
- 健康保険証書(原本)
- 契約書、オファーレター(2枚ずつ)
- コロナワクチン証明書
- 飛行機のeチケット
- 船のカード(乗船2回目以降)、クレジットカード(現金も少し)
- ビザ、船員手帳(必要な国がある場合)
パスポート

パスポートは国内クルーズ船でも必要!
日本クルーズ船も、九州のついでに韓国の釜山や、中国の上海に寄るクルーズが多いので、パスポートは乗船にマストアイテムです。
発行に必要な手数料は、有効期限10年が16,000円、5年が11,000円。

有効期限が切れてしまうと、新規手続きと同じになってしまい、結構手間がかかるみたい。
必要なもの(例:新規申請の場合)
- 戸籍謄本(または抄本)1通(6ヶ月以内のもの)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- パスポート用写真(45mm×35mm、6ヶ月以内に撮影)
- 申請書(窓口でもらえる)
- 前回のパスポート(ある場合)
健康保険証(原本)


健康保険証は原本と、コピーも持っていきましょう!!
日本で健康診断をしてくれる病院は、国立国際医療研究センター病院(新宿)のみ!
発行するのには5万円くらいかかります。
予約が取りにくいので、契約が確定したらすぐに電話して予約しましょう!
契約書とオファーレター(2枚ずつ)


EA(Employment Agreement)やジョイニングレター(Joining Letter)とも呼ばれます。
コロナワクチン接種証明書

事情を話せばわかってもらえるかもしれませんが、現状コロナワクチン接種証明書が必要です。
回数は決まっていません!
英語記載のコロナワクチン接種証明書の取得方法は、デジタルは「接種証明書アプリ(日本政府公式」で、紙の場合はご自宅のある市区町村の市役所で受け取ることができます。
どちらもマイナンバーカードがあれば、ワクチン接種した時の接種券や接種済証、接種記録書が手元になくても手続きできるので簡単で便利です。

私の会社は、デジタルをスクショ&印刷でもOKでした
飛行機のeチケット

クルーズ船に乗船するためには、クルーズ船が寄港する港に行かなければなりません。
国内クルーズの場合、横浜スタートですと、契約書に記載した最寄りの国際空港から、成田空港か羽田空港までのフライトチケットと宿泊ホテルの詳細が、クルーズ会社の人事マネージャーからメールで送られてきます。
ダイヤモンドプリンセスでも、日本の冬季はシンガポール発着になりますので、その時期にクルーズ乗船する場合はシンガポールまでの旅費が支給されます。
フライトは、事前にオンラインチェックインやチケット発行を済ませておくと、スムーズに乗ることができます。

これは返金ではなく事前に支払ってもらえるので出費はありませんが、フライトとホテルの日程やブランドが選べません。フライトの時間が早すぎて、空港付近に前泊する場合の宿泊費は支給されませんでした🥲

フライトは格安なことが多いですが、ホテルは4つ星ホテルなど立派でリッチなビジネスホテルなことが多いです!ご飯もついてます。ただ、ツイン部屋をルームシェアすることがあります。私の同期はルームシェアで、私は一人でした。

船のカード(乗船2回目以降)、クレジットカード(現金も少し)

豪華客船で働いた給料は、会社発行のデビットカードに支給されます。
2回目以降の方は、こちらを忘れないように持っていきましょう。
初めてクルーズで働く方は、乗船後に支給されるので大丈夫です!

Wiseカードは使えませんでしたので、いらないと思います。
また、お給料が出るまで1ヶ月は自身の貯金で生活しなければなりません。
クルーズ船上のご飯や光熱費は無料ですが、ペットボトル飲料水や船内Wi-Fiは有料です!
ご自身のクレジットカードと現金を持参してください。

ビザ、船員手帳(必要な国がある場合)
外国の会社や海外クルーズの船に乗船の方で、ビザが必要な場合があります。
また、船員手帳が必要な船会社やポジション・職種の方がいます。

私は必要なかったので、情報があれば追加しますね!
体調トラブル対策セット(日本クルーズ以外ならできるだけ詰め込もう)
- 酔い止め、頭痛薬、絆創膏、常備薬など
- クルーズ特有の”乾燥” に備えるもの
- お湯で戻せるorお菓子など食べ慣れているもの(電子レンジはない)
酔い止め、頭痛薬、絆創膏、常備薬など

どんなに健康な人でも、クルーズ客船という特殊な環境で暮らすと、病気になってしまうことがあります。
船の病院でもお薬がもらえますが、病院は予約が必要だったり、出勤前には開いていなくて、お仕事を休まないといけないことがあります。
ご自身が使い慣れたブランドのお薬を常備しておくと安心です。
船生活は栄養が偏ることもあるので、ビタミン剤や鉄分などのサプリもおすすめです。

私は偏頭痛持ちなのでロキソニンとバファリン、生理痛にも使えるピュア。胃腸が弱いので漢方系の胃腸薬。喉を痛めやすいので喉の腫れを抑える薬と、風邪薬と・・・
クルーズ特有の”乾燥” に備えるもの


加湿は本当に必要。肌がカサカサになって怪我するし、喉がカラカラになって風邪ひくよ
クルーズ船内は空調が効いていて、乾燥しています。
狭いクルーキャビンでも置ける卓上加湿器や、寝ている時に喉が乾燥しないようにマスクなど、ご自身に合った方法で、できるだけ保湿してください。
化粧水や保湿クリーム、ハンドクリーム、睡眠時に手やかかとをパックできるように、ナイト手袋や就寝用靴下もおすすめです。
お金に余裕のある方や美容にこだわりたい方は、アイクリームやヘアマスクもおすすめです。
お湯で戻せるorお菓子など食べ慣れているもの(電子レンジはない)

クルーズ船で病気になると、「アイソレーション」と言って、隔離状態になります!
ご飯はルームサービスを頼むのですが、病人向けのご飯がありません。

あっても朝ごはんだけメニューにあるオートミールだけ。
病気の時に脂っこいステーキやハンバーガーを食べられる人以外は、非常食を持参することを強くお勧めしています。
電子レンジと冷蔵庫はないので、お湯で戻せるもので常温で保存できるものを持参しましょう。
私が風邪を引いた時は、こんにゃくゼリーが一番沁みました。


ファッション編(制服と、パジャマと、お出かけ用)
- ドレスは要らない!
- インナーはシンプル&速乾でたくさん持っていく
- サンダルはマジで便利
- 防寒着(クーラー対策や寄港地によって)
- 制服の靴とズボンは支給されることもあるけど、自分のを持っていきます
ドレスは要らない!

私の人事部マネージャーから送られてきた「持ち物リスト」には「フォーマルな服がドレスアップないとやパーティー時に必要」と書いてありましたが、そんなタイミングは一度もありませんでしたよ!
クルーズのお客様と違い、クルーは1日10時間以上、週7日勤務で、クルーズ船上を6ヶ月間ほとんど制服で過ごします。
必要な服は、制服(支給されるものに追加で)、パジャマ、外出着のみです。
インナーはシンプル&速乾でたくさん持っていく

洗濯する余裕もないのが、初乗船のクルーです!
インナーだけはたくさん持っていけば、制服をたまに洗うだけで済みます。
インナーのオススメは、ユニクロのエアリズムなど、速乾なのでシャワーのついでに洗って干せば、乾燥したクルーキャビンの部屋ですぐ乾き、翌々日には着られます。
また、ブラジャーや下着類は、あまり下着っぽくないデザインがお勧めです。
「クルーアラート」と言ってクルーキャビンのお部屋をチェックされる日があり、また電気の取り替えなど部屋の不具合があった場合も、男性スタッフが堂々と部屋に入ってくるからです。
それから、制服のデザインによってはキャミソールの一部が見えることがあります。

私の制服は胸が開きすぎていて、キャミソールを着用しないと大変セクシーになってしまいます
恥ずかしい思いをしたくない人は見えても良いようなシンプルで黒の下着や、白い制服の場合は透けにくい肌色・グレーのカップ付きインナーなどがお勧めです。
サンダルはクルーエリアやキャビンで便利

クルーキャビンのお部屋の中で使用するもよし、ちょっと船内設備を使うにもよし、ビーチに出かける時にもよし!
サンダルは一つあるととても便利です。
水洗いできるものがお勧めです!
防寒着(クーラー対策や寄港地によって)

クルーズ船内はクーラーが効いていて、仕事が落ち着くと寒い時があります。
制服にも合うシンプルで落ち着いた色の、カーディガンや羽織を持っていってください。
また、防寒着は緊急時の訓練で使います。
緊急脱出時には上着を着ていくことで、水に濡れることを防止したり、海上でも体温を奪われないようにするためです。
必ず必要なので、夏乗船の人は忘れないようにしてください!
制服の靴とズボンは支給されることもあるけど、自分のを持っていきます

制服は支給されましたが、とてもボロボロで、かなり年季が入っていました!そして2着しかない!
- トップスはシミやほつれ、サイズが合わないものが多く。
- ズボンは、膝からストレッチ素材用のゴムがちぎれて出ていて、股下が低すぎて座るとパンツが見えてしまって、インナーをズボンにインできないのでお腹が冷える・・・。
- 靴は新品の支給でしたが、クルーキャビンに置いていったところ誰かにパクられました。
今回クルーズに再乗船するときは自分のサイズに合ったズボンと靴を持参しようと思いました。
クルーの制服は黒か白が多いので、制服でも使えそうな私服を持っていくといいかもしれません。

制服がカッコよく決まらないとやる気が出ないので、新しくしてほしいですね
船内生活の快適グッズ(持って行くと神!なもの)
- 薄い布バッグとかエコバック(寄港地での買い物用と、持ち物の整理整頓に使えます)
- マグネットフック(船室の壁にくっつくから収納スペースが増える!)
- シャンプー&洗剤系(固形が省スペースで長持ち。洗濯洗剤は手洗いでも使える、水落ちがよく肌に優しいものを)
- タコ足配線&変換器など、電化製品のあれこれがあると快適です
- ベッドライト・アイマスク・耳栓などシェアルームならではのアイテム
- 電化製品は海外対応のもの・または電圧変換器を用意
私のこだわり&裏技アイテム紹介
なくてもいいけど、あるとより快適にクルーズ客船での生活を過ごせます。
- ジップロック・圧縮袋(小物入れ・防水・中身が見えるので、整理整頓と持ち歩きに便利です)
- クルーは睡眠時間短くなりがちなので快適に寝られるように、快眠グッズは惜しみなく持ち込みましょう。隙間時間に寝られるようにするのも大事です。
- ネット環境が悪くても楽しめる趣味を持ち込む。DVD、ゲーム、本…コンパクトで楽しむときにスペースを取らないもの。
- 差し入れ・お土産(職場の挨拶に、地元のお菓子などを持っていくと喜ばれます)
- 生理用品は生理カップをおすすめしています。ゴミがなく、ストックも不要だからです。
最後に
かなり長い記事になってしまいました。
関連記事がたくさんありますので、まだチェックしていない方や、もっと詳しい情報を知りたい方はこちらの関連記事リストをご活用ください。