この記事は、私が夢のクルーズ船に乗船した日の記録です。
ワクワクした気持ちや、見て驚いたものをメモしていました。
それを読みやすく噛み砕いたものです。
できるだけ写真付きで紹介しています。
動画で見たい人は船乗むむのYouTubeでご覧いただけます。
前泊したホテルのエントランスに集合
シンガポールの4つ星ホテル「Hotel Miramar Singapore」に前泊した、これからクルーズ客船で働くクルーたち。
10:30にホテルの1階エントランスに集合しました。
(本当にたくさんのクルーがいる!)
(50人はいる!)
(給料の物価が安いから欧米の人はいないと思ったら、それっぽい人たくさんいる。)
(見た目じゃ、何人かわからないけれど。)
(みんな2つ以上ケースない?!)
(2つは確実にある!)
(クルーキャビン狭いって聞いてたから、私はひとつのキャリーケースに荷物納めたんだけど。)
※実際にクルーキャビンは本当に狭くて、キャリーケースを置くところが無いのでひとつにまとめて正解でした。
(みんな手荷物が少ないかんじ。)
私はリュックにいっぱい荷物を詰めたから、重くて肩が痛くなったり疲れやすかったり、辛かったです。
クルーたちはそれぞれお友達同士で久しぶりの再会なのか、楽しくお話ししてバスを待っていました。
私は初めてのクルーズ乗船で誰も知らないので、一人で寂しく待ちました。
(客船クルーはじめての人が少ないのかな?)
(みんなお友達がいていいな~。)
その後、日本人でフォトグラファーのMさんに声をかけられ、知り合う事ができました。
Mさんは数回目の乗船だそうで、もっといろいろ聞きたかったのですが
(あまり話したくないかんじ?)
それでも気になる事が多すぎて、勇気を奮って質問攻めにしたら、丁寧に答えてくれました。
送迎バスで港へ向かう
これから働くクルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス」が停まっている港へ向かうため、送迎バスに荷物を詰め込みます。
送迎バスは、ポートエージェントという、港担当の会社の人達または外注したサービス業者の人たちの誘導で乗り込みます。
ホテル代もバス代も、それらの手配も事前に会社がやってくれます。
プリンセスクルーズラインのクルーは、この豪華なホテルの一泊を楽しみにしています。
2台の送迎バスにそれぞれクルーたちが乗り込みました。
私はドキドキしながら、車内をキョロキョロと眺めました。
(ちょっと高級なバスだ。)
(椅子のフィット感が素晴らしい。)
(シートが黒革ぽい。)
(ステップやドアは木製風シートが貼ってあって、シックでクールな内装だ!)
先ほど知り合ったフォトグラファーのMさんと席が離れてしまいました。
ホテルエントランス集合から約15分後の10:46にバスが出発しました。
私は車窓のシンガポールの景色と、初めて見るダイヤモンドプリンセスを動画に収めようと、スマホを構えました。
(窓側に座れればよかった!)
バスの中で、クルーたちを観察する
(外は、雨がすごいw)
シンガポールは雨季で、1月は毎日雨だったそうです。
あまり素敵な景色の動画が撮れないので、スマホを下ろしました。
そして、バスにぎゅうぎゅうに詰めたクルーを観察することにしました。
(やっぱりクルーは、若い人が多い。)
(でも、おじさんもいる。)
(おばさんはいないな。)
(誰も写真とか動画とか撮ってないけど、めっちゃ窓の外の景色見てる。)
車窓からシンガポールを眺める
朝の道路は混んでいて、バスがなかなか進みませんでした。
(あと信号が多い?)
シンガポールは、どこを見ても建設中の柵で囲ってあって、福岡の博多や天神のようでした。
(シンガポールの経済成長を感じる…。)
ナチュラルにラブホみたいなデザインの建物が多いのが気になりました。
(ラブホにしては、サイズ感が大きすぎるけどw)
ワクワクと不安
(私、わくわくしている。)
(今の不安は、何か失敗する不安じゃなくて、友達できるかなの不安だ!)
(杞憂すぎる!)
(とりあえず景色楽しもう!)
(木が可愛い。)
(クルーの女子、みんな髪綺麗でうらやましい~。)
乗船する
お客さんの乗船時間とかぶってしまって、長蛇の列に並び、乗船まで時間がかかりました。
列に並びながら、先輩方は「とにかく一刻も早く仕事を始めたい」という様子でした!
(長時間労働って聞いてるから、私は初日だし、できるだけ遅くに出勤したいけど…先輩たちのモチベーションすごいな!)
セキュリティやすれ違う仕事中のクルーと挨拶したりハグしたり、楽しそうで、羨ましいというか、憧れの気持ちが強くて、先輩方が眩しく見えました。
通常は朝早くクルーが集合して乗り込むそうですが、今回は社員IDカードに載せるプロフィール写真の撮り直しがあって、なんやかんやこの時間になったそう。
ダイヤモンドプリンセスに乗船し、そのデッキで写真を撮りました📸
日本人は他の国の人と違ってシンガポールの何かしらのビザの手続きが省略され、特殊な手続きだったので、日本人同士で固まって行動しました。
なぜか新人の私が日本人リストを預かり、代表として点呼をしたり、セキュリティを通ったりしました。
乗船のために書類を制作する
たくさんの書類を記入します。
内容はうろ覚えですが・・・
- 名前や出身国など基本情報
- 健康状態や持病に関する確認
- 貴重品持ち込みリスト
自分が持ち込んだ貴重品を紛失した際のための予防かな?
貴重品持ち込みリストを詳細に記載します。
私は、一眼レフカメラ、DVDプレーヤー、Macbook、iphoneが当てはまりました。
機種・正式名称を記入するので、型番を覚えておくか、メモしておくと良いです!
(まだ船内でインターネットが使えないので調べることができません)
パスポートを預ける
クルーオフィスの人たちが、何かややこしい手続きをしながらパスポートと先ほどの書類を預かってくれます。
この時に私の部署「スパ」のマネージャーが颯爽と現れ、クルーキャビンやスパに連れて行ってくれました。
これから住むところクルーキャビン
ラッキーなことにルームメイトが2ヶ月の休暇中だったので、実質一人部屋でした!
荷物を置いて、クルーオフィスに戻り研修を受けます。
この時すでに12時を過ぎていましたが、お昼ご飯を食べる時間はなさそうでした。
最初の研修(会社について)
初めての乗船の人たちに絞られました。
人事部部長のHRマネージャーや、ホテル部門部長がきて、パワーポイントやアニメーション動画を用いて研修を行いました。
内容は一般的な会社の新人研修と似ています。
大体こんな感じの内容でした。
- 会社・親会社について
- トップのポジションの人たちについての紹介
- お仕事の理念とかの説明
- 違反行為の説明
- 緊急時対応のデモンストレーション動画
使われる英語が日常的な単語ではなかったため、難しかったです。
ですが画像や動画、アニメーションをふんだんに使用した研修だったので、内容を理解できました。
質問をするほど深く理解はできなかったので、たくさん質問をする人たちをスゴイ!と思っていました。
また、ジョークを度々交えて笑いが起きていたので、ジョークがわからず突然の爆笑に合わせるのが大変でした。
実演研修(防火扉や防波扉の使い方)
豪華客船が一番怖いもの、それは火事です!
(一見、海の上にいるから火には強そうに見えますが…)
防火扉だけでなく、火事を見つけた際の行動の仕方が明確にしてあって、大惨事にならないように対策してあります。
例えば、火の種類によって消化器を使い分けたり、火の元になる素材のあるなしで消化器の配置を工夫しています。
防火扉は遠隔操作で管理されていて、手動で閉めた場所を感知したり、自動で閉めたりすることができます。
防火扉の他に防水扉や、水圧・気圧の調整のために夜間に開いたりしまったりする扉もあります。
それら全てを実際に見にいって、使い方を実演してもらいながら説明を受けました。
あまりに初日に情報を詰め込み過ぎていて、私は覚えきれませんでした。
扉の近くには電話が設置されており、実際の緊急時には電話で確認をとってから行動するので、覚えていなくてもなんとかなるかな。。
仮ルームキーが磁気不良になって使えない
クルーキャビンで少し休憩する時間がありました。
ですが、仮ルームキーが磁力に弱かったらしく、スマホと一緒にポケットに入れていたら使えなってしまい。
原因がわからないままクルーオフィスに何度も行ったり、セキュリティにマスターキーで開けてもらったりを繰り返していて、休憩時間がなくなっちゃいました。
仕事場・スパに行く
ダイヤモンドプリンセス号の「泉の湯」は、スパ部門に吸収されてスパの一部になっていました。
スパの人たち(以下)は、ワンスパワールドというスパ専門の客船派遣会社から派遣されていて、「泉の湯」だけダイヤモンドプリンセスに雇用されています。
- マッサージ
- ネイリスト
- 美容師
- ジムパーソナルトレーナー
- 美容外科医(美白とかシミ取りの注射、ホワイトニングもできちゃう)
- …etc.
泉の湯でお仕事を学ぶ
海外クルーズ中は日本人以外のお客様がほとんどで、お風呂に入る・それも他人と一緒にバスタイムを過ごす習慣がなく、「泉の湯」という共同大浴場にお客様が少なかったです。
お仕事を教えてもらうには最高のタイミングでした!
温泉スタッフという同じ肩書きの同僚(パイセン)が2人、スパから派遣されている泉の湯受付が2人いました。
お仕事について色々教わりました。
難しい作業はなく、日本で勤めた似た仕事よりもずっとゆる〜い雰囲気でした。
(日本で1人でやることを3人でやらせてもらうくらいの仕事量のゆるさ)
- 手すりや洗い場の清掃
- シャンプーやボディーソープの補充
- タオルとバスローブの補充
- 使用済みタオルとバスローブを洗濯に出す
- 飲料水の補充をレストランに依頼する
制服がない
制服支給のはずが、泉の湯スタッフの制服に限って足りていないそうです。
なので、休暇中のルームメイトの制服をお借りしました。
ズボンがだいぶ古くなっていて、膝から細いゴムが飛び出していたので、乗船前にユニクロで買おうかなと思いました。
靴がない
私は、クルーズ会社から事前にもらった持ち物リストを参考に白黒のパンプスを2足用意しましたが、「泉の湯」は安全靴使用でした。
黒のパンプスで出勤したら、みんなびっくり!
泉の湯の14階から2階まで降りてランドリーで靴を購入できました。
(会社負担でした)
持ち物リストは全然参考になりませんでした…。
ので、私の経験をもとに参考になる持ち物リストを作りました!
アンパッキングして寝る
タオルやベッドカバーを受け取り、クルーキャビンへ。
日本から持ってきた荷物を開けて、ハンガーにかけたり、使いやすいように配置しました。
ベッドボードがかなり広かったので、
海外の客船空rーの動画を見ていいなと思ってた、飾り付けをしました。
マスキングテープを忘れちゃったので、ズボンハンガーを使っちゃいました。
この日のことを録音する
すっかり夜になってしまいとても疲れて、午後以降のことなどを文章に残せなかったので、録音することにしました。
録音記録は船乗むむのYouTubeで公開しています。