豪華客船クルー体調不良で帰国する vol.1 クルーズ船で入院

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突然の下痢

1月14日、11時30分(マレーシアの時間で)。

豪華客船クルーになって9日目。

朝6時半から出勤して、マレーシアに寄港しているので11時半から16時半まで港で遊ぶ予定の休み時間。

職場(15階)から自分のキャビン(3階)に降りた時、違和感を感じました。

急いでキャビンに帰りたい感じ・・・。

途中でクルーメスというクルー用のビュッフェでお昼を済ましてからと思っていたけど・・・。

お腹の調子にピンときて、自分のキャビンのトイレに直行。

しっかり下痢をしてしまいました。

初めて一人気ままに外出・冒険する予定でしたが諦めて、寝ることにしました。

吐き気と頭痛が襲ってきたので、事前に英語での表現を調べます。

まずは「下痢」。「I had diarrhea. (ダイアリア)」

「吐きそう」は「I’m going to vomit.(ボーミット)」

頭痛は「headache.(ヘディック)」

英語で話さなきゃいけないのは、上司への連絡(必須ね)と電話予約くらいです。なぜなら、

ダイヤモンドプリンセスには日本人のお客様が多いため、日本人の先生と看護師がいるからです。

クルーアラートのためシーツがえ&掃除、飲料水購入でHP減る

寝ていられない日でしたね。

「クルーアラート」と言って、クルーがキャビンをチェックされる日の前日だったんです。

シーツがえ&タオル替え、掃除をしてゴミをゼロ、飲食物を全て隠さないといけないそうで、昨日の夜ある程度したんですが、続きをやりました。

16時、この日はドリンクの特売がありました。

私はこの時、飲料水を切らしてしまい、嘔吐には水が必須なので、不快感と激しく闘いながら水を買いに行きました。特売なので、1L12本とか500mlを24本とか、ケース買いなのが難点でした。だいぶ挑戦でしたね。体力は確実に持っていかれました。

今思えば誰かに頼めばよかった。一本くらいもらえたでしょ。

クルーショップでは一本ずつ買えますが、17時か18時オープンだったので、絶対それまで持たないと思っていました。

嘔吐

出勤時間の16時半、一度出勤を試みますが、エレベーターの前で思い直し引き返して、キャビンから職場に電話。吐き気がヤバすぎたので、様子を見て遅れて出勤させてもらえることに。

17:00過ぎ 吐いた!やっと吐けた、というスッキリ感。

鼻を摘んで髪を結び、終わったあとすぐ水をのんだので(プロすぎる)喉の炎症を抑えられました。

集団生活での下痢&嘔吐は緊急事態扱い。船内病院へ

先週の発熱の際、「発熱と嘔吐は出勤停止、船内病院に行くこと」を教わっていました。出勤すると、後でレポート書く羽目になるそうです。

部屋から船内病院(メディカルセンター)に連絡。これはもう経験があるので、スムーズに対応。

病院に行くと、下痢の詳細を聞かれました。

下痢でも速攻病院だと怒られました!

まだ入社して9日なので許して。

なので、「発熱と下痢&嘔吐は出勤停止、船内病院に行くこと」。

偏頭痛も同時発生していたので報告。

それから、なんだか病院が緊急の人と予約いっぱいで忙しくて、体感で3時間待ちました。実際は1時間半くらいか。

病院の待ち時間で体調が悪化する

嘔吐の原因を探るため、3日分の食事の報告。

動画制作やブログ・記録のためほとんど全ての食事を写真に撮っていたのが、とても役に立ちました!

平気な顔して待っていたのですが、だんだんと腹痛が激しくなり、座っていられなくなりました。

待合室で倒れ込んでいた私を、先生が見つけてくれました。

すぐにベットに寝かされて、お腹の痛みのチェック。

痛すぎて涙が出始めました!?

血圧計、心拍計、採血をして、しばし放っておかれる。

発熱がコロナの可能性があるからで、下痢と嘔吐は大腸の感染症など、飲食業に多大な悪影響が出る(衛生的に営業停止になったりする)可能性があるため、ホテル業界や豪華客船クルーズのような隔離された集団生活の場合、一大事みたいな扱いになります。

私は個人的な体質として、喉と胃腸が弱く、季節の変わり目やストレスが生じる場面ではじめに影響が出るので、自身としては落ち着いていました。

船乗むむ
船乗むむ

またストレス性の胃腸炎かなぁ

盲腸の可能性があり入院する

ナースさんと先生にいくつかチクチク言葉をいただいたんですが、私は何回か寝たらその言葉だけどうしても思い出せないくらい記憶から抹消されるようにできているので、肝心な表現が思い出せないのですが

思い過ごしかもしれないけど、盲腸の可能性があるから入院になりました。

船乗むむ
船乗むむ

本当にびっくりしてドキドキしたのを覚えています。

右下の方のお腹の痛みが強かったため、盲腸の可能性があると診断されました。

以前親戚が突然盲腸になって、ひどく苦しんで手術したのを思い出して、私はビビりました。

しかも、翌日は豪華客船がマレーシアからタイへ航海する移動日のシーデイ。つまりどこにも寄港しないので、もし体調が急変した場合は、クルーズ船を一時停止して、ドクターボートで緊急搬送だというのです!

そうすると、船の一番偉い人、「キャプテン」に指示を仰ぐことになります。

万が一の事態を考えて、先生方はすぐにキャプテンに報告。

私の体調不良が一番偉い人まで知らされました。

私のために船を止めるなんて・・・ドラマチックすぎるし申し訳ないと思っていました。

この時、採血が嫌いすぎて泣いたのと、採血が終わってホッとしたのも束の間、点滴のため注射器を差しっぱなしにすることになって、絶望していました。

手の甲は痛いって。

別のところが痛いので、お腹の痛みは和らいだ感じがしました。

この日は絶食になりました。(食べたい気持ちもなかったけど。)

消えたシーデイ

この日は記録も記憶もないです。

静かに入院して、キャビンへ戻り、隔離されていました。

ルームサービスで食べ物を頼めましたが、

  • ステーキ
  • ハンバーガー
  • シーザーサラダ
  • ラーメン

みたいな健康体用のラインナップだったので、非常食を日本から持ってこなかったことが悔やまれました。

一回クルーメスでの食事を許された気がします。

その時、結構人に会って、具合が悪いのにたくさん話をしないといけなくて、心配してくれたり優しい声掛けはありがたいんだけど、ルームサービスの方がいいなと思いました。

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